手話で区歌 江戸川区、ユーチューブで公開 今井彰人さんが熱演

2020年12月9日 07時15分

手話で江戸川区歌を表現する今井彰人さん(江戸川区制作の動画より)

 江戸川区は、障害者週間(十二月三〜九日)に合わせ、区歌を手話で表現した動画を作成、ユーチューブで公開を始めた。手話通訳者として一般社団法人「江戸川ろう者協会」の今井彰人(あきと)さん(29)=区内在住=が出演。表情でも歌のイメージを表し、歌詞の意味が伝わりやすい映像に仕上がっている。 (井上幸一)
 今井さんは生まれつき耳が聞こえず、手話は幼少時から意思疎通を図る大切な手段だった。現在は映画監督、俳優として活動しており、区の手話通訳者養成講座の講師も務めている。
 今井さんは今回、手や指、腕を使う動作だけでなく、目を細めたり、眉を上げたり、頬を膨らませたり、顔を巧みに使って、区PTAコーラスが歌唱する区歌を手話通訳した。
 「ああ 江戸川はあこがれの」の歌詞は、右手の指先を揺らしながら前に出す動作と一緒に、斜め上を見上げる表情で込められた意味を表現した。分かりやすく伝えるため、映像の背景は白地にしている。
 今井さんは「手話で歌う時、日本語に合わせることが多いが、動画では区歌の意味やイメージを優先して表現した。見ていただいた全ての方々の心に感じとっていただけるものがあればうれしい」とのコメントを寄せている。
 区によると、区内には約千三百人の聴覚障害者が住んでいる。障害者福祉課の河本(かわもと)豊美課長は「障害の有無にかかわらず、言語としての手話を理解していただくことが共生社会の実現に向けた一歩。手話をより身近にとらえられるよう、多くの人に見てほしい」と話している。

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